[広報のしごと:前半]“ものづくりの背景”を伝えて情報に厚みを
こんにちは、スミレキカクです。
少し、広報のお仕事について書かせていただきたいと思います。
ただの商品紹介で終わらせない。開発背景をしっかり伝える。
今回この「ちびっこめ」をメディアプロモートするにあたり意識したことは、もともとWEB制作&ネット通販の会社が《自社商品の開発に挑戦した背景》をしっかりメディアの方(新聞記者、TV番組記者、ディレクター等)に伝える、ということです。
実際の例:
新潟にコネのない移住者の若者が立ち上げたITベンチャー企業(WEB制作&産直サイト)が成長し、産直サイトにおいては年間1億円という節目を迎えた。
▶そして次のステップとして自社商品の開発に挑戦する。自社商品は利益率が良いだけでなく、企画、価格、デザイン全てにおいて自社発信で作れることから会社としても大きな実績づくりになる。
▶そこで4月に「自社プロデュース事業」を立ち上げ、“新潟らしい本当によろこんでもらえるギフト”をめざし企画を開始。新潟県産品を消費目的だけでなく、県外の人にも広く知ってもらうためにギフト需要を意識した商品開発を進める。
▶新米の季節をデビューに見据え、米の生産量・質ともに全国トップの新潟県産品の“米”を使ったギフトの商品開発をはじめる。米農家も《コメ離れ》《後継者問題》《多品種との差別化問題》で米の売り方に頭を悩ませている、という背景をうけて赤ちゃんの出生時と同じ重さを贈る「体重米」を開発対象に決定。
▶既存の体重米は「忙しい産後に、赤ちゃんの顔写真を選ぶのが手間」「顔写真がやり過ぎ感」「受け取っても困る」「米俵など大げさで開けにくい」「もっと等身大でかわいらしいデザインがほしい」「体重米という企画はいいがデザインがいまいち」など、たくさんのレビューを参考に、ほかにはないデザインと仕様を考案。
▶顔写真を使わなくても可愛らしい赤ちゃんの様子が伝わるように『ちびっこめ』というお米のキャラクタを設定。思わずクスッと、ほっこりできるような独自の世界観を作る。
▶パッケージには『ちびっこめ』というかわいらしいキャラクタが生きるような優しい風合いのクラフト紙を仕様し、県内の職人が一枚一枚手摺りで施すシルクスクリーン印刷を採用するなど、とことん自社制作であることを楽しみながらこだわりぬいた。
▶付属品としてオリジナル柄の「目盛り付き大判手ぬぐい」を同梱したり、はがきサイズの「ご挨拶カード」、名刺サイズの「のしカード」など身近なサイズ感で情報と気持ちを伝えるツールを企画。
▶補足として、コミュニケーションツールとしてSNSを活用したプロモーションを開始。ママ世代に支持されているインスタグラムを使い『ちびっこめファミリー』の日常を描き、週2回ペースで配信スタート。“子育てあるある”を織り交ぜてママ世代の共感を呼ぶ。
▶『こんな体重米が欲しかった!』と言っていただきたい一心で、総力をあげ完成させた。
さっそく、日経新聞の新潟地方面でどこよりも早く「ちびっこめ」を紹介していただけました。
『広報のしごと:後半』へ続きます▶
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